ラミシールが水虫感染者を救う

ラミシールは水虫に効果があるお薬です。飲み薬と塗り薬の2タイプがあり、状況によって使い分けることをおすすめします。また、水虫以外にも効果があるのでそちらの説明もしていきます。

クリームへの尿素の配合に研究の支えがあるラミシール

真菌感染症の治療では真菌の細胞と人の細胞との違いに着目した治療薬の開発が進められてきました。細胞レベルの違いに関する研究を行うことで、細胞が増殖したり、細胞の機能を維持したりするのに必要な要素の違いが発見され、その点に着目した創薬研究が行われています。その集大成の一つとして生まれたのがラミシールであり、アリルアミン系という新しい種類の抗真菌薬として活用されているのが現状です。真菌細胞に特有のスクアレン合成酵素を阻害することで真菌の細胞膜成分であるエルゴステロールを作れなくするのが作用メカニズムとして判明しています。人の細胞ではエルゴステロールを必要としないため、このようなメカニズムで作用するラミシールは人の細胞に対して障害を与えにくく、副作用が生じにくいのがメリットです。研究の進展によって生まれたラミシールは内服薬としても使用できるのが特徴であり、治療が困難とされていた爪白癬の治療にも著効を示す点が注目されています。一方、尿素を配合して作られたクリーム剤も高い注目を浴びているものです。クリームとして使用すると局所で使用できることから副作用が生じにくいため、長期間の使用に耐えやすいのが特徴と言えるでしょう。もともとラミシールの有効成分であるテルビナフィンは真菌細胞への移行性が高い点が注目されていましたが、角質での効果を高める尿素を配合することで効果が高められています。尿素には角質を柔らかくして薬剤の浸透性を高める効果があり、角質を好む白癬菌に対して高い効果が期待できる配合となっています。こういった配合の工夫も研究の成果として生まれてきたものであり、ラミシールの市場が拡大している背景には精力的な研究があるのです。